ライトノベルレビュー1「アサシンズプライド-暗殺教師と無能才女-」
ある日の午前10時ごろ、大阪は梅田での出来事
えるえる「最近本読んでねーな」
雀プロ「まじかよ。俺なんて本読みまくりやで。夏目漱石とか伊坂幸太郎とか(←多分違うけど覚えてない)」
えるえる「お前オタクはラノベ読んでなんぼやろがい!!なめとんかワレェ!!!!」
こうして突如として始まった第一回適当に選んだラノベをいかに面白そうにレビューするか選手権。
軽くルール説明
- 相手が選んだ本を読んでレビューする
- 選ばれた側に拒否権はない
- レビューはブログにして発表する
- どちらがより面白そうだったかをTwitterで投票してもらって白黒つける(←今考えた)
今回のテーマは「本屋で見かけても絶対買わないだろうけど読んでみたらおもしろいかもしれない本」(ちょっと失礼じゃないですかねこれ)
そして選ばれたのがこちらの本
アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女<アサシンズプライド> (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 天城ケイ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2016/02/20
- メディア: Kindle版
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アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女
富士見ファンタジア文庫から刊行されている、著者:天城ケイ先生、イラスト:ニノモトニノ先生のライトノベルです。
この本を見つけたえるえるとプロは戦慄しました。なんだこのキリトとアスナみたいなキャラ。そして無能才女という一見矛盾を孕んだ中二心をくすぐるワード。まさに自分で買うことはないだろうけどおもしろそうな本です。
このレビューを書くにあたり少し調べてみたのですが、なんとこの小説富士見ファンタジア文庫大賞大賞受賞作だったようで(知らなかったのかよ)、5/19日発売のウルトラジャンプでコミカライズも始まるようなので、このレビューで少しでも興味を持っていただけた方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
それではまず作品の世界観を紹介したいと思います。
大地に突き立てられた巨大なシャンデリア。それがこの世界の姿だ。
(アサシンズプライド LESSON:Ⅰ冒頭より)
遥か未来の地球か、はたまた全く違う異世界での話か、この世界では全てが「呪われた夜」と呼ばれる「闇」に覆われ、人々が見上げる空には太陽はおろか星一つない。
さらに厄介なことに、この「夜」は動植物や人間を蝕み、「ランカンスロープ」と呼ばれる化け物に変貌させてしまうのである。
「夜」覆われたこの世界で唯一、人類をその浸食から守るセーフティゾーンーーそれが巨大なシャンデリアこといくつもの巨大なガラス容器で構成される「ランタンの中の世界『フランドール』」である。
人類が「夜」を退ける方法は二つある。一つは先ほど説明した「フランドール」を浸食から守る力、「太陽の血『ネクタル』」と呼ばれる液体燃料の輝き。そしてもう一つが「ランカンスロープ」に対抗できる唯一の力、異能力者がもつ「マナ」である。
この「マナ能力」は基本的に遺伝的なもので、この世界の生命線であるその能力を持つ者達は貴族として特権階級を与えられている。そしてそのかわりに「ランカンスロープ」と戦う宿命を背負っている。
また、能力者はその「マナ」の性質により「剣士『フェンサー』」「侍『サムライ』」などの八つの「基本位階」、そして三大騎士侯爵家の血筋のみが発現する三つの「上位位階」に大別されている。
ーーはい。軽く説明するだけのつもりがとても長くなってしまいました。でもどうでしょう、なかなかワクワクする設定じゃないですか?
お次はキャラクターの紹介です。
クーファ=ヴァンピール
- 本作の主人公。真っ黒な姿はまさにキリトくん。暗殺教師のほう。
- 存在すら都市伝説レベルの秘密諜報組織「白夜騎士団」に所属するエージェントだが、任務により無能才女の家庭教師に就くことに。
- 「フランドール」の下に広がるスラム街出身だが、ある理由により「マナ能力」を発現させる。
- 位階は「サムライ」。非常に高いアジリティと抜刀術による瞬間火力で敵をバッサバッサ切り倒す。めちゃくちゃつよい(こなみ感)
- 猫を被るのは得意(そうは見えないが…)
- 大人ぶってる感を出しているが16歳(だった気がする)
メリダ=アンジェル
- 本作のメインヒロイン。アスナのほう。無能才女のほう。
- 素直でかわいい
- 侯爵家に生まれながら「上位位階」はおろか「マナ能力」自体が発現しなかったため、妾の子ではないかと噂され、学校では無能才女と呼ばれけっこうなイジメにあっている。
- 先生好きすぎてかわいい
- 胸が控えめでかわいい
エリーゼ=アンジェル
- メリダの従姉妹。分家に生まれながら「上位位階」を発現させ、同世代では抜きんでた実力を持つ。
- でも根はすごく怖がり。かわいい。
ロゼッティ=プリケット
- エリーゼの家庭教師で、クーファの教師ライバル(?)的存在。
- スラム街出身ながら「マナ能力」を発現させ、最年少でエリート部隊に入隊した天才。クーファと同世代最強の座を争っている。
- 黙っていればそこそこかわいい
他にも嚙ませ犬いじめっ子のネルヴァ、クーファの上司の謎のおっさん、メリダの父親なんかが出てきますが割愛。
ではこれらを踏まえて軽くストーリーの流れを紹介します。
影の超エリートエージェントクーファ君に与えられた新たなるミッション、それは無能才女ことメリダちゃんの家庭教師に就くことだった。
しかし、影の超エリートエージェントであるクーファ君に回ってくる任務がただの家庭教師なわけはなく、その実態はもしもメリダちゃんがいつまでも「上位位階」を発現しない=妾の子であるという確信を得た場合、メリダちゃんを秘密裏に始末せよという任務であった。
任務に就いて早々にメリダを見限るクーファ。暗殺を決行しようとしたその折に、他の刺客に襲われたメリダの中に「輝き」を見出したクーファは彼女に自分の「マナ能力」を分け与え、依頼主を騙しながら彼女の価値を世界に示すことを決意するーー
もしもメリダの成長がもたついたり、思ったような実績を残すことができなければ、彼女はおろか自分の命さえも危ういだろう。
暗殺者でもなく教師でもない暗殺教師の矜持にかけて、
少女の価値を世界に示せ!
(富士見ファンタジア文庫HPより)
ーーメリダとクーファの命運はいかに
最後に少しだけ感想を。
とにかくリアリティを基盤にしたファンタジーの世界観が素晴らしいと思いました。ゲームとかでよくある「クラス」や「スキル」、「魔法」、「ステータス」などの概念を現実に落とし込んだらこんな感じなんだろうなと納得します。
そして「進撃の巨人」のように隔絶され、遠くない未来に滅びの影がちらつくこの世界のバックボーンが、この世界で抗うメリダや他のキャラクターたちの輝きを引き立てている気がします。
なによりメリダちゃんがすごく素直でかわいい。ここまで主人公好き好きを真っ直ぐに素直に伝えてくるヒロインは実は結構珍しいかもしれないですね。
まさかここまで長くなってしまうとは…まあ約束の期日を22日も過ぎてるし多少はね?
騎士侯爵の娘として認められるため必死にがんばる無能才女メリダちゃんと、超エリートエージェント最強暗殺教師クーファ君、二人がこれからどのようにして成長していくのか。少しでも気になった方はこの本をお手に取っていただければと思います。
それではこのぐらいで。ここまで読んでいただいてありがとうございました。よろしければTwitterの投票のほうもよろしくお願いします。
拡散希望
— えるえる (@elel_Lo) 2017年5月8日
友人とラノベのレビューを書いてどちらが面白そうかの勝負をしています。
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