映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」 感想&考察 part1

※本記事はほぼネタバレなしの感想のみになります。

 

どうもどうも。えるえるです。

 

表題にもある通り、先日「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」を見てきました。

 

もともとはあまり興味がなかったのですが、映画公開にあわせ、様々な感想のツイートが目に入ってきました。

 

そしてそこには

 

・まったく意味が分からない

・オタクの妄想を具現化しただけのオナニー

 

といった酷評から

 

・抽象的な表現が素晴らしい

・何も考えていない人には楽しめなかったかもしれない。オタクならきっと楽しめると思う

 

といったポジティブな評価まで様々でした。

 

それを受け、「いったいどういった作品なのか」という気持ちと同時に「僕はこの作品を楽しめるオタクなのだろうか」ということが気になって仕方ありませんでした。

 

とまあそんなわけでついに本作品を見に行ったので、その感想と考察をつらつらと書いていこうと思うのですが、いくつか注意点があります。

 

まず一つは、本作品を一度だけ見た後の感想ということです。

 

多少覚えていないところや間違った記憶、あるいは気づいていない点があると思います。

 

そしてもう一つ、本作品にはいくつかの原作がありますが、それらは全く考慮されていません。

 

具体的に挙げると、1993年に放映されたテレビドラマ版、1995年に公開された実写映画版、そして小説に関しては、2017年の6月17日に同時発刊されたテレビドラマ版の監督・原作・脚本を手掛けた岩井俊二著「少年たちは打ち上げ花火を横から見たかった」と今回取り上げたアニメ映画版の脚本を手掛けた大根仁著「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」があります。

 

しかし、今回はこれらを全く見ておらず、あくまでアニメ映画の本作品だけを見て得られたものを書いていこうと思います。

 

最後に、本記事は多くのネタバレを含むことになると考えられるので、ネタバレは避けたいけどどんな作品か気になるという方は、読むのは感想までにしていただければと思います。

 

といってももうこの作品は上映終了間近だと思いますけど……

 

感想①思春期の恋愛。スクリーンに映し出される様々な感情 

 本作品は、大雑把に言ってしまえば中学生の男の子典道と同級生の女の子なずなの二人の恋愛物語だと思うのですが、中学一年生というまだ恋愛感情をうまく表現できない子供たちの恋路を、その感情の機微を、スクリーンの中で丁寧に描いているなという印象を受けました。

 

恋愛感情は女の子のほうが遥かに早く発達する。とどこかで聞いた覚えがありますが、本作品ではまさしくそうで、物語の序盤から異性の視線を意識しているとしか思えない態度など、明らかに大人っぽく描かれるなずなとは対照的に、典道やその親友の祐介達は好きをはっきり表すのを恥ずかしがったり、あるいはそれをはっきりと認識できなかったりと”子供っぽく”うつります。

 

しかし、その中でも各登場人物の緊張、不安、疑問、歓喜といった様々な感情がスクリーンの中で、その表情やしぐさなどですごく丁寧に表現されていたように思います。

 

特に印象的なのは典道の変化でした。

 

物語のはじめは目の前で起こる出来事に圧倒され、あるいは動揺し、また、自分の中にあるなずなへの気持ちがどんなものなのかはっきりと認識できない様子の典道。

 

しかし、物語がすすむにつれて、彼の中に芽生えた想いがはっきりと形を作っていき、ある種”大人”へと近づいていく様は、おそらく本作品のメインテーマの一つなのではないでしょうか。

 

感想②なずなちゃんかわええ

 ぶっちゃけこの感想いる?

 

中学一年生にしては明らかに大人っぽいなずなですが、笑顔、怒った顔、いたずらっぽい顔や悲しそうな顔など、その様々な表情の要所要所に子供っぽさが垣間見えます。

 

例えば映画の中盤、駅のトイレでなずなが浴衣から白いワンピースに着替えて典道にその姿をお披露目するシーンでは、なずなの表情からはドヤ( ・´ー・`)といった感情8割、恥かしさ2割、ついでに1%未満の不安が感じられます。

 

そういった恥かしさや不安の中になずなの大人になり切れていない部分を感じます。

 

映画の中、すなわち典道の視点ではなずなの色気やセクシーさといった大人っぽい面が強調されていて、こんな中学生いるかよ! と思った方がいるのもしょうがないかなと思ったのですが、逆にロリコン僕としましては、そういった大人っぽさの中に潜む子供っぽさこそがなずなのかわいさを引き立てているのではないかと思います。

 

感想③ストーリーの総評

映画が終わった直後の率直な感想としては

 

「このラスト、どう受け止めればいいんだ……」

 

といった感じでした。

 

予想外の結末が来た。というよりは、ストーリー全体にいくつかの疑問点があり、それを受けたうえでこの結末にどのような答えを出せばよいのかわからない。という状況でした。

 

もっと詳細に言うと、疑問点が多すぎてすぐにストーリー自体がおもしろかったかどうかの結論は出せないが、とにかく①や②のような感想はあるのである程度の満足感はある。という状況でした。

 

しかし、「わけわかんねえわこんなん」というよりは「色々な疑問点があるからこそ、提供された情報からそれを考察したい」と思えました。

 

そこで、一緒に見に行った友人と数時間の議論の後、最終的に導き出されたのは

 

そう考えるとこの映画めっちゃ面白いな

 

という結論でした。

 

その議論の結果として導き出された考察は、また後日改めて記事を書こうと思います。

 

正直感想だけでここまで疲れるとおもわなかったんや……

 

では今回はこの辺で。こんな駄文を読んでいただきありがとうございました。

 

もしも興味が芽生えたならば映画は間に合わなくても原作小説のほうを読んでみてはいかがでしょうか。僕もそのうち読もうかなと思っています。(できたらそちらの感想なんかも書きたいなとか……)